今日はやさ理とエッセンスと化学基礎問です。数学オリンピックの問題は時間がかかるのでたまにしかできません。
ところで、昨日の質問コーナーで質問募集したところ、非常に面白い質問をしていただきました。
「あなたの身を犠牲に世界が救えるとしたら、あなたは自分を犠牲にすることを選びますか?」
です。
感動しました。質問に。なぜって、僕は「そういうことを考えるタイプの人間」だからです。
なので、しっかり答えることができると思います。
まずですね、こういう抽象的な質問は、条件分岐させることが重要です。複数の状態が想定されるような言葉は、シチュエーションを複数用意し、それぞれに答えるべきです。そうしないと正確に答えたとは言えません。
ということで、文の分岐をします。(ここから議論のための議論が少々続きます。しばしお付き合いください。)
分岐項目は二点。「あなたの身を犠牲に」が何を意味するのか、「世界が救える」がどういう状況なのか、というところです。
まず「あなたの身を犠牲に」ですが、これは物理的死を意味するのか、社会的死を意味するのか、はたまた生き地獄を意味するのか、それとも人生を捧げるという意味なのか、というところがこの質問だけでは正確に読めないので、分岐させます。
次に「世界が救える」ですが、これは自分が行動しないと30秒後に全人類が滅亡するほどの危機なのか、100年後に人口が半減するくらいの危機なのか、もしくは人類はいつかは滅亡しちゃうという程度のものなのか、といったところが質問文から正確に読み取れないので、またも分岐させます。
分岐させすぎると面倒なので、二項目について2つずつまでに分けます。「あなたの身を犠牲に」を「物理的死」と「社会的死」に、「世界が救える」のシチュエーションを「切迫してかつ人類を滅亡に陥れるほどの危機」と「猶予があり人類滅亡までではない危機」で分岐させます。
よって、2かける2で4つの質問に分けられました。
すなわち、「自らの物理的死によって切迫してかつ人類を滅亡に陥れるほどの危機」、「自らの物理的死によって猶予があり人類滅亡までではない危機」、「自らの社会的死によって切迫してかつ人類を滅亡に陥れるほどの危機」、「自らの社会的死によって猶予があり人類滅亡までではない危機」、を回避するかどうか、ということですね。
では、上記の質問を先ほどの順に1、2、3、4と番号を振り、順に答えていきます。
まず、1番。「自らの物理的死によって切迫してかつ人類を滅亡に陥れるほどの危機を回避するか」ですね。これは「人類とともに死ぬか、人類を救って死ぬか」の二択と捉えることができます。まあ、その場合ならどうせ死ぬんだったら歴史に名が残るように人類を救うでしょうね。
次に2番。「自らの物理的死によって猶予があり人類滅亡までではない危機を回避するか」です。これは少し悩みますね。というのも、さらなる分岐を忘れていたからです。すなわち、選択を迫られるときの年齢を分岐させてませんでした。なので2番を年齢で分岐します。「10~20代」「30~60代」「70代以上」で分けます。まず、「10~20代」ですが、残りの人生長いので、さすがに物理的死は無理かな、と思います。「30~60代」は、微妙な年齢なのですが、物理的に死ぬのはやはり怖いので、ないですかね。「70代以上」だと迷います。残りの人生短いんだったら、さっさと死んで偉業を成し遂げれば、という感じはまあ、します。そのときの自分の地位によりますかね。既に高地位にいて危機も迫ってこないなら死んでまで救おうとは思わないでしょう。それ以外だったら、死ぬかもしれません。
次に3番。「自らの社会的死によって切迫してかつ人類を滅亡に陥れるほどの危機を回避するか」です。これは迷うことなく死亡します(社会的に)。物理的にもそうするのだから、当然です。まあ、死より辛い説もありますが、そのときは自らいけばいいです。
最後に4番。「自らの社会的死によって猶予があり人類滅亡までではない危機を回避するか」ですね。これはまあ、社会的死だったら受け入れて、世界を救ってやろうという気がします。
と、ここまで書いて気づいたのですが、「世界を救おう」という段階において、自分の行動が自らを死に追いやるかどうかは確率的なんじゃないかなと。なので、本格的なシチュエーションにおいては上記のようにはいきませんね。。
でも、上記のシチュエーションにおける迷い度を見れば、だいたいの判断はつかめるような気がしますので、そういうことで、よろしくお願いします。
そういえば、「身を犠牲」が「人生を捧げる」という意味になる条件分岐ができてなかったのはまずかったですね。そっちの方も少し答えておくと「世界を救う」の条件分岐両方で世界を救う方を選ぶと思います。
ふう。書きすぎた。しかもわかりにくく書いてしまった。すみません。どこか不満があったら教えてください。
では、今日も最後に質問コーナー。「Add your answer」というボタンを押し、質問を入力後、「VOTE」のボタンを押せば、質問できます。
経験というものは、人が知識において進めば進むほど、その必要性を感じさせるものである
ルネ・デカルト
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